2023.04.28
コンソーシアム

「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」 の2022年度成果報告会を開催しました!

 2023年3月30日(木)に、「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム(以下「コンソーシアム」という。)」の成果報告会を開催しました。

 コンソーシアムは、産官学の多様な主体の連携のもと、西新宿のスマートシティ化に向けた幅広い取組を推進していくことを目的に、2022年9月に発足しました。コンソーシアムには、複数の会員が共通のテーマのもと活動する分科会が存在し、各分科会の中で、先端技術を活用し西新宿エリアのスマートシティ化を目指すプロジェクトが複数実施されてきました。

 成果報告会では、そうした各分科会/プロジェクトがこれまでの取組成果と今後の活動計画について報告を行いました!

開催概要

日時:2023年3月30日(木曜日)14時00分~15時40分

場所:TOKYO UPGRADE SQUARE

報告分科会/プロジェクト

  •  ・川崎重工業株式会社「西新宿での5Gを活用した自動配送サービス」
  •  ・ジョルダン株式会社「ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ」
  •  ・大成建設株式会社「西新宿「シン・デジタルツイン」プロジェクト」
  •  ・モーションリブ株式会社「新宿感触動物園 HapticZoo」
  •  ・小田急電鉄株式会社「XRの社会実装に向けた仕組みの構築」
  •  ・筑波大学岩田研究室「歩行体験を提供する西新宿サイバーフィジカル美術館」
  •  ・株式会社coton「Sounding City プロジェクト」

成果報告会の様子

 成果報告会は、宮坂副知事の挨拶より始まりました。西新宿への未来とコンソーシアムへの期待を語っていただきました。

 そして、東京都よりコンソーシアムの概要について説明を行った後、メインテーマである分科会/プロジェクトとデジタル社会人材育成プログラムの成果概要について、発表者より熱く語っていただきました!

分科会/プロジェクト

① 川崎重工業株式会社

【分科会:新たな都市物流を実現する自動配送分科会】
 5Gを活用した配送ロボットによる自動配送サービスの実装を目指し、参加団体との協議を踏まえた活用アイディア、共通克服の規制緩和に向けた活動計画等を発表しました。

【プロジェクト:西新宿での5Gを活用した自動配送サービス事業実装プロジェクト】
 フードデリバリー・医療関係物資の配送・回収における自動配送サービス実装に向けたプロジェクトにおいて、本サービス検証の結果として配送品質におけるアンケート結果、今後にむけた課題・対策案等を発表しました。

② ジョルダン株式会社

【分科会:地域の認知度向上・事業参画を促進するデータ連携プラットフォーム分科会】
 未来の西新宿における、複合的なデータを活用したサービス提供の基盤となるデータプラットフォームについて、参加者間の全4回の意見交換会を通じた検討結果を発表しました。

【プロジェクト:5G等先端技術サービスプロジェクト~ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ~】
 同社が昨年度リリースしたデータプラットフォーム西新宿モードを基盤に、経路検索と現地での各種サービスを連携させる実証事業において、昨年度のビジネス成果と令和5年度以降の活動計画を発表しました。

③ 大成建設株式会社

【分科会:都市のサービス創出と実装を実現するデジタルツイン分科会】
 様々なステークホルダーが西新宿の街づくりに参加できるデジタル基盤実現を目指し、参加者の連携のもと開発したデータモデル・アプリの概要、都民向け体験イベントの実施結果について発表しました。

【プロジェクト:西新宿「シン・デジタルツイン」プロジェクト】
 高精度レーザースキャンによる都市データ整備、それを活用した都市空間再現アプリの開発状況、都民体験イベントの成果について報告し、今後の活動計画について発表しました。

④ モーションリブ株式会社

【分科会:感触制御技術を活用した社会課題の解決手段の検討分科会】
 「感触」があることによって解決される社会課題の抽出と解決アイディアの検討及びその社会実装実現を目指し、感触制御技術「リアルハプティクス」の活用方向性についての検討結果を発表しました。

【プロジェクト:新宿感触動物園 HapticZoo」】
 「リアルハプティクス」を駆使し、スマートフォン越しに見ることができるAR上の動物にリアルな感触で”さわれる”体験を提供した「新宿感触動物園 HapticZoo」について、アンケート結果とそれを踏まえた今後の活動方針を発表しました。

⑤ 小田急電鉄株式会社

【分科会:地域の魅力向上に向けたXR の都市実装検討分科会】
 XRに関わるプレイヤーの課題解決を通じて西新宿での持続的なXRサービス提供の推進を目指し、XR施策実施における各プレイヤーの課題・分科会に対する期待の整理結果とそれを踏まえた活動計画について発表しました。

【プロジェクト:XRの社会実装に向けた仕組みの構築ならびにVR・ARサービスの提供】
 XRに関する発表・検証のフィールド提供や、交流を促すコミュニティの組成、都民に向けたサービス機会の提供等、実施した各種施策とそれを踏まえた今後の活動計画について発表しました。

⑥ 筑波大学岩田研究室

【プロジェクト:歩行体験を提供する西新宿サイバーフィジカル美術館】
 歩行感覚を提供できる装置「トーラストレッドミル」を活用し、サイバー空間の美術館を実世界のように体験させるイベントを実施し、その達成数値やアンケート結果を踏まえた今後の活動方針について発表しました。

⑦ 株式会社coton

【プロジェクト:西新宿5G Sounding City プロジェクト】
 ⻄新宿エリアにおける様々なデータをリアルタイムに可聴化・⾳楽化し、現実世界と仮想音空間を融合したサービスを提供する活動において、実施した各種イベント・施策の成果概要とそれを踏まえた活動計画を発表しました。

デジタル社会人材育成プログラム

 分科会/プロジェクトの発表の後、デジタル社会人材育成プログラムの成果報告が行われました。本プログラムは、デジタルの知見・技術を活用して社会課題の解決を志す学生のコミュニティを形成し、デジタル講座(8~9月)、インターン(11~3月)、アイディアコンテスト(10~2月)といったプログラムを通じデジタル社会人材の育成を目指す取組で、複数の専門家や企業・団体の協力のもと、これまでに総勢100名を超える学生に参加いただき、プログラムを実施してきました。
 成果報告の中では、プログラムに参加した学生が、それぞれの取組概要・学生目線での学びを発表してくれました。

 各発表者とも、他企業・大学と連携して進めてきた取組の概要や、活動の中で得られた成果・課題、次年度以降の活動方針など、熱のこもった発表を行いました。参加者からの質問も相次ぎ、西新宿の未来に期待が膨らむ内容でした。

 一通りの発表を終え、最後は参加者全員で記念撮影を行いました!

次年度以降の方針

 コンソーシアムは、2024年度までに西新宿における複数の先端サービスの都市実装を実現することを目指し、今後も会員の活動支援を続けていきます。2023年度には既存の5分科会に加え、新たに複数の分科会を設置し、先端サービスの都市実装を更に推進します。

会員募集

 コンソーシアムでは、今年度も継続して西新宿でサービス実装を目指す会員を随時募集しています。気になった方は下記HPにコンソーシアムの会員・申込み、活動内容等を記載しておりますのでご確認いただけますと幸いです。 https://www.5gconsortium.metro.tokyo.lg.jp/consortium/