2022.09.12
コンソーシアム

「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」の設立について

スマート東京先行実施エリアである西新宿では、5Gや先端技術を活用した、まちづくりや働き方等の分野横断的なサービスの都市実装に向けた取組を推進しています。
サービスの都市実装を一層加速させるため、本年6月に募集を開始したコンソーシアムの会員が決定しましたので、下記のとおり「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム(以下「コンソーシアム」という。)」を設立します。
コンソーシアムの取組の一環として、西新宿におけるサービス実装の中核となる「5G等先端技術サービスプロジェクト(以下「サービスプロジェクト」)という。」についても決定しましたのでお知らせします。
また、コンソーシアムでは、西新宿をフィールドとしてデジタル社会の将来を担う人材の育成に取り組みます。
このように、コンソーシアムを中心として、西新宿でのスマートシティ実現に向けた幅広い取組を実施していきます。

1. コンソーシアムの設立・目的

西新宿において、地元エリアマネジメント団体※と東京都が事務局として、地元の企業、サービス提供事業者や大学発スタートアップ等を広く呼び込み、産官学が連携したコンソーシアムを設立します。コンソーシアムを通じて連携した産官学の多様な主体が一体となって新たなサービスの実装を目指します。
※一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会

(1)設立日

令和4年9月16日(金)
コンソーシアム設立に際し、同日に発足式を開催します。

(2)コンソーシアム会員

61者(令和4年9月16日時点)
詳細は別紙1「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム会員」をご参照ください。なお、会員については随時募集しています。申し込み先については「4 その他」をご参照ください。

西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアムの関係組織と役割を表した図。サービスの提供を役割とする35者のサービス提供事業者、先端技術の提供を役割とする14者の大学発スタートアップ、フィールド/通信基盤の提供と地域ニーズの掘り起こしを役割とする12者の地元企業、各種支援・調整を役割とする東京都/地元エリアマネジメント団体。合計61者の組織が、技術の蓄積、運用ルール作り、ビジネスモデル確立を行なって課題の解決を目指す。

2. コンソーシアムの活動内容

(1)分科会活動

コンソーシアムでは、西新宿で実装を目指す自動配送やXR等のサービス分野ごとに5つの分科会を立ち上げます。分科会において、産官学の多様な主体がサービス実装にあたっての共通の課題(技術的課題、制度的課題、ビジネス的課題等)をチームで解決していくことで、先端技術を活用したサービスを西新宿で実装します。なお、分科会については随時追加設置します。
また、西新宿で実装を目指すサービスのうち、特に、本年度中に実装に向けた成果を上げ、各分科会の中核となるサービスプロジェクトが決定しました。
こうした取組を通じて令和6年度までにサービスの実装を目指します。
詳細は別紙2「分科会」をご参照ください。

サービスプロジェクトについて
① 5Gサービス都市実装プロジェクト 4件
対象者:民間企業
内容:令和6年度までの本格実装を見据え、本年度中にエリアの一部で一定期間サービスを実施し、都民が体験できるような取組を行う

【ITのチカラで西新宿を賑わいのある街へ】
西新宿におけるスマートシティプラットフォームインターフェイス(乗換案内アプリ・西新宿モード)の提供
代表:ジョルダン㈱

【XRの社会実装に向けた仕組みの構築ならびにVR・ARサービスの提供】
西新宿におけるXR拠点を起点とした仕組み作り・XR関連サービスの提供
代表:小田急電鉄㈱

【西新宿「シン・デジタルツイン」プロジェクト】
まちづくりツールとしてのデジタルツイン構築・活用サービスの提供
代表:大成建設㈱

【西新宿での5Gを活用した自動配送サービス事業実装プロジェクト】
自動配送ロボによるフードデリバリー、医療関係物資の配送・回収サービスの提供
代表:川崎重工業㈱

② 大学発先端技術実装プロジェクト 3件
対象者:大学発スタートアップ、大学研究室等
内容:将来的な都市実装を見据え、本年度中に研究成果の具現化(ユースケースの開発・検証)を達成する

【Sounding City プロジェクト】
ビジネス、生活、エンタテイメントの新たな体験を作り出し、人同士や人と街をつなぐ仮想音空間の提供
代表:㈱coton(東京藝術大学発ベンチャー)

【新宿感触動物園Haptic Zoo】
リアルハプティクス(感覚制御技術)を活用した、触れるAR動物園の実施
代表:モーションリブ㈱ (慶應義塾大学発スタートアップ)

【歩行体験を提供する西新宿サイバーフィジカル美術館】
トーラストレッドミルを用いた、サイバー空間における美術館の鑑賞体験
代表:筑波大学岩田研究室

詳細は別紙3「5G等先端技術サービスプロジェクト」をご参照ください。

(2)デジタル社会の将来を担う人材の育成

デジタル社会においては、デジタルの力を活用して街の課題解決に取り組むことが重要であり、コンソーシアムではこうした課題解決のマインドを持つ「デジタル社会人材」の育成に取り組んでいます。デジタルまちづくり講座には125名の大学生等が参加しました。今後、デジタルを活用した街の課題解決を目指すアイディアコンテストやコンソーシアム参加企業へのインターンなど、西新宿をフィールドとしたより実践的な活動を行います。

3. 今後の主なスケジュール

令和4年9月16日:コンソーシアム設立
         以降、サービスプロジェクト順次開始
令和4年11月以降:学生のコンソーシアム参加企業へのインターン等順次開始
令和5年3月   :令和4年度コンソーシアム活動成果報告会

4. その他

コンソーシアムの会員・申込、活動内容及びサービスプロジェクトの詳細は本サイトをご参照ください。
URL:https://www.5gconsortium.metro.tokyo.lg.jp/

本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略10 スマート東京・TOKYO Data Highway戦略「TOKYO Data Highwayプロジェクト」